映画えんとつ町のプペル
ネタバレしかありません。
実は朝から楽しみだったんです。
公開初日にここまで見るのが楽しみだった作品は今までになくて、
楽しみってこと以外にも、自分で勝手に映画のポスターを貼ったり、
SNSで広告したり、友達に勧めたりしたことが大きく関係しているのかもしれません。
かなり傲慢かもしれませんが、自分の子供の発表会を見に行く親ってこんな気分なのかなって片鱗を感じていたのかもしれません。
そして、開演。
最初は原作の絵本の流れもあり、正直
「なるほど、ここは絵本と一緒だな。なるほど、ここは変えてくるのか!」
といった心境で、作品を楽しむというよりも、客観的に見ていた気がします。
別に自分が偉ぶろうと思っているわけでもないですが、なぜがこのように捉えていて、
主観で楽しんでいませんでした。
ですが、、
いつの間にかのめりこんでいたんです。
ドはまりしていたんです。
魅了されていたんです。
やっぱり西野さんはエンターテイナーであり、芸術家であり、偏愛家だと感じる場面が最初からぶっこまれていました。
というのも、流れに緩急があって、ところどころ笑いどころをしっかり入れているんです。
これは、見ていて疲れないようにという配慮も含まれていると思います。
いつの間にか見入ってしまい、
場面はプペルとルビッチが一緒になって危機を回避するところへ。
この経験がきっかけとなって二人は友達になります。
そのあといろいろあるわけなんですが、
とりあえず、「絵本とは展開が違う!」
ということは断っておきます。
ところどころ同じ場面もありはしますが、
自分で驚いたのは
知っている展開なのに泣けるっていうところです。
音声がついたからでしょうか、絵が動くからでしょうか、
絵本と同じ展開なのに受け取った時の伝わり度合いというか、
受け取った衝撃が違うんです。
そして終盤は、今までルビッチたちを馬鹿にしていた人は、
空を見上げることを否定した、
夢見ていたかつての自分を否定して、
今の自分になっています。
夢を見る人を否定する人は、
かつて夢見ていた自分を否定して成り立っている今の自分が否定されるってことが辛いんです。見切りをつけた自分が間違っていたことを認めたくないんです。
でも、そんなみんなが認めだします。
ルビッチたちを、
かつての自分を
受け入れ始めるんです。
ここにも涙が止まりませんでした。
そして物語はラストに向かいます。
まだまだ泣かせてきます。
恐ろしいほど泣きました。
号泣しました。
とんでもない映画ですよ。これは。
そんなこんなで、僕は多分もう一度見に行きます。
あともう一言。
スコップ大好き!
今日はそんなことを思った一日でした。